ICTを活用した見守り体験を終えて

前回、大宮南地域ではICTを活用した見守り体験会を行い、それぞれ有志を募って自宅でモニターテストを行ってもらいました。

今回使用したICTツールはこの3つ。
★スマートスピーカー(AmazonEchoShow8)
★みまもりほっとラインi-pot(象印 電気ポット)
★ハローライト

約1ヵ月のモニターテストを経て、参加してくれた方々と使用感について共有しました。

 

【スマートスピーカー(AmazonEchoShow8)について】

このスマートスピーカーは画面付きのスピーカーとなっており、音声だけでなく、タッチパネルでも操作でも操作できることが特徴です。また、電話なども画面を通して顔を見ながら会話ができるので、相手の状況がよりよくわかりやすく見守りには最適なツールとなっています。今回は施設や個人宅など、合わせて4人の方に参加してもらいました。

 

使ってみた感想・・・

★メリット

「顔を見ながらの会話は安心できる。別で個人用に購入し離れて暮らす親の家に置いたが、操作も簡単で向こうから呼びかけてくる。」

「施設などに置いておくと必ず誰かがいるので応答できる。」

 

★デメリット

「Wi-Fiがないと使えないのが残念」

「地域住民同士で使うには、仕事中かもしれないと思ってすこし気をつかう」

 

スマートスピーカーは家庭内で使う内線機能をイメージされて作られています。見守りのような使い方は想定されていませんが、大宮南地域のように見守りツールとして活用している人たちが少しずつ出てきています。私たちの取り組みが、先行事例として今後の機能向上につながっていけばと思います。

 

【みまもりほっとラインi-pot(象印 電気ポット)について】

こちらの商品は、給湯器に電話回線が組み込まれ、給湯をした時間などをメールでお知らせしてくれる見守りツールです。今回は2名の方に参加いただきました。

①独居/認知有

②独居/認証無。ただし過去に家で倒れていた経験有

 

使ってみた感想・・・

★メリット

「見守りする側は朝にメールをチェックするだけで安否が確認できるのでとても安心。」

「操作方法が簡単で認知症のある方でもすぐに理解してもらえた。」

「給湯時間や回数がわかるので、ちょっとおかしいなと思ったら訪問して現場確認ができるので助かっている。」

 

★デメリット

「月額費の負担が難しい。年金の中から出せない人が多い。家族のサポートは必要になってくる。」

 

みまもりポットは、見守りを目的として作られた象印さんの商品です。その機能は最大限に活用されていると感じる感想が多くみられ、家族だけでなく、福祉施設を利用する独居世帯への設置も支援者の負担軽減になるのではと感じることができました。

 

 

【ハローライトについて】

こちらの商品は家の中で必ず使う部屋(例:トイレや玄関など)に設置し、24時間のうち1度も点灯が確認されなかった場合のみ登録先アドレスにお知らせが届くといった見守りツールです。今回は2人の方に参加してもらいました。

 

使ってみた感想・・・

★メリット

「見守りされている感じは一切ないので、気にならない。」

「なにもしなくていいので楽。」

 

★デメリット

「口径の合わないお宅があり、使うことができなかった。」

「高齢の独居世帯では、もう少し見守りされている感じがある方が安心できる。」

 

みまもりライトについては、3つの商品の中でも最も簡単で手軽な見守りツールとなっています。装着するだけで見守りが開始され、最近では宅配業者とサービス提携も始めています。24時間経ってからの連絡になるため何かあった時にすぐに駆け付けられるような連携体制を築く必要があると感じました。

 

 

以上、ICTモニターテストを終えての感想になります。

今回の感想共有会では、使用者にとってどんな見守りが合うのか、よく話し合い、試してみながら取り入れていくことが大事であるということがわかりました。

最先端のものが必要なのか、これまで通りの見守りで十分なのか、地域でよく話し合い、機械を使うことでより住民同士の絆を深めることのできる手法を考えていきたいと思います!

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